タルタロス / Tartaros / 奈落の神
Greek TartaroV Latin Tartarus transliteration Tartaros Tartarus Hell タルタロス
初めにカオスがあり、続いて広い胸を持つガイア――まさにオリュムポスの雪の峰を治める全ての不死なる者の土台――が、そして地上から遠く離れた薄暗いタルタロスが、続き、四肢を萎えさせ、生ける者全ての理性や分別を解き放つほどに、不死の神々の中でも最も美しいエロースが生れた。カオスよりエレボスと漆黒の夜(ニュクス)が生まれ、ニュクスはエレボスと通じてアイテールとヘーメレーを生んだ。[Theogony 116-125]
タルタロスはアイテールとガイアの子とも言われる。[Hyginus,Preface]
タルタロスはプロトゴノイ(原初神)の一人で、奈落の神で奈落そのものでもある。奈落とは地上の下方にある荒れ狂う巨大な空洞のこと。天空(ウラノース)同様、強固な丸天井のように考えられていたと思われる。
Sources :
- ガイアはタルタロスと通じてテュポーンを産んだ。テュポーンはシシリア島に生まれ、今はエトナ火山の下に眠る。―Apollodorus 1.6.3
- タルタロスとガイアの娘エキドナ―Apollodorus 2.1.2
- 初めにカオス、続いてガイア(Earth)、ガイア(Earth)の奥深くタルタロス、エロースが生まれた。―Hesiod,Theogony 116-120
- テュポーンはタルタロスとガイアの息子―Hesiod,Theogony 821-822
- アイテールとガイアの息子タルタロス―Harry Thurston Peck, Harpers Dictionary of Classical Antiquities (1898)