ニュクス / Nyx / 夜の女神
▼系譜  ▼出典

Greek Nux
Latin Nox
transliteration   Nyx Night ニュクス

 初めにカオスがあり、続いて広い胸を持つガイア――まさにオリュムポスの雪の峰を治める全ての不死なる者の土台――が、そして地上から遠く離れた薄暗いタルタロスが、続き、四肢を萎えさせ、生ける者全ての理性や分別を解き放つほどに、不死の神々の中でも最も美しいエロースが生れた。カオスよりエレボスと漆黒の夜(ニュクス)が生まれ、ニュクスはエレボスと通じてアイテールヘーメレーを生んだ。[Theogony 116-125]

 ニュクスはカオスと霧より生まれたともされる。[Hyginus,Preface]

プロトゴノイ(原初神)の一人。暗黒神エレボスと交わり、光輝アイテールと昼の女神ヘーメレーの母となった。その他数多くの抽象物を具象化した神や精霊の母となった。その多くは父を持たないこととされている。


Erebos/エレボス(Darkness) Aither/アイテール(UpperAir)
Khaos/カオス(Air) Hemere/ヘーメレー(Day)

Nyx/ニュクス(Night) Moros/モロス(Doom)



Ker/ケール(Fate)



Thanatos/タナトス(Death)



Hypnos/ヒュプノス(Sleep)



↓Oneiroi/オネイロイ(Dreams)



Morpheus/モルペウス



Ikelos/イケロス



Phantasos/パンタソス








Momos/モーモス(Blame)



Oizys/オイジュス(Woe)



↓Hesperides/ヘスペリデス(Evenings)



Aigle(2)/アイグレー



Erytheia(1)/エリュテイア



Hesperia(1)/ヘスペリアー




Arethousa(2)/アレトゥーサ




Erytheis/エリュテーイス




Hesperethousa/ヘスペレトゥーサ




Aerika/アイリカー









Keres/ケーレス(Deaths) x1000



↓Moirai/モイライ(Fates)



Klotho/クロートー



Lakhesis/ラケシス



Atropos/アトロポス








Nemesis/ネメシス(Indignation)



Apate/アパテー(Deceit)



Philotes/ピロテース(Friendship)



Geras/ゲーラス(Old Age)



Eris/エリス(Strife)



Kharon/カローン

Sources :
  • ニュクス(Night)はエレボス(Erebus)と交わってアイテール(Aither)とヘメレー(Hemera)を産んだ。 ―Hesiod, Theogony 124-125
  • ニュクス(Night)は憎しみに満ちたモーロス(Doom)とケール(Fate)、タナトス(Death)を産んだ。またヒュプノス(Sleep)とオネイロスたち(Dreams)を産んだ。さらに濃い闇の女神ニュクス(Night)は床を誰と共にするでもなくモーモス(Blame)と悲痛なオイジュス(Woe)を、たわわに実る黄金の林檎と栄えあるオーケアニス(Ocean)の彼方で実を結ぶ果樹の園を守るヘスペリスたち(Hesperides)を産んだ。またケレスたち(Destinies)、非情な復讐女神モイラたち(Fates)――クロートー(Clotho)、ラケシス(Lachesis)、アトロポス(Atropos)――を産んだ。(中略)また執念のニュクス(Night)は限りある命の人間を苦しめるネメシス(Indignation)を産み、続いてアパテー(Deceit)、ピロテース(Friendship)、憎しみ深いゲーラス(Age)、冷酷なエリス(Strife)を産んだ。 ―Hesiod, Theogony 211-225