オリュムポス十二神の一人で穀物豊穣、主食となるパンや小麦といった食物、法と秩序、幸福な余生の女神。ローマ神話のケレスと同一視される。
デーメーテールは通常、娘の
ペルセポネー(冥府の女王、コーレー)と共に崇拝される。アテネ西方の都市アッティカのエレウシスは、ミュケナイ時代(B.C.1600-1200)から祭祀の場となっていたが、後にデーメーテールとペルセポネーを祀る神域となった。
デーメーテールはサモトラーケー島(Samothrake:エーゲ海北方の島)の王子イーアシオン(Iason, Eetion)と恋に落ちたが、ゼウスの嫉妬にあい雷霆に打たれたという。
Sources :
- クロノス(Cronus)は姉妹レイアー(Rhea)との間にヘスティアー(Hestia)、デーメーテール(Demeter)、ヘーラー(Hera)、ハイデース(Pluto)、ポセイドーン(Poseidon)、ゼウス(Zeus)をもうけた。 ―Apollodorus 1.1.4
- ヘスティアー(Hestia)、デーメーテール(Demeter)、ヘーラー(Hera)、ハイデース(Hades)、ポセイドーン(Poseidon)、ゼウス(Zeus)はクロノス(Cronus)とレイアー(Rhea)の子供たち ―Hesiod, Theogony 453-457
- アイドネウス(Aidoneus)の別名を持つハイデス(Haides)はデーメーテールの兄弟 ―Homeric Hymn to Demeter
- ポセイドーンとデーメーテールとの間に生れた馬、アレイオーン(Arion) ―Apollodorus 3.6.8
- デーメーテールはクレタ島(Krete)の豊かな土地の繰り返し耕された後の休閑地でイーアシオン(Iasion)と愛し合い、プロウトス(Ploutos,Plutus)を得た。 ―Theogony 969
- デーメーテールはイーアシオンに夢中になり良く耕された畑で愛し合った。 ―Homer, Odyssey 5.125-128
- ゼウスとデーメーテールの子ペルセポネー(Persephone)はアイドネウス(Hades)によって攫われた ―Hesiod, Theogony 912-914
- アイドネウス(Aidoneus,=Haides)が魅了された美しい娘(ペルセポネー)は全知ゼウスによってあてがわれた ―Homeric Hymns (To Demeter) 2.1
- プルートー(Pluto,=Haides)はペルセポネーに恋をし、ゼウスの手を借り密かに彼女を拉致した。デーメーテール(Demeter)は松明を掲げて昼夜問わずペルセポネーを探して世界中を練り歩き、ヘルミオーン人(Hermion/Herminê,Hermioneus,Hermioneôn(pl))からプルートーの仕業と聞いた。デーメーテールは激怒し天界を離れ身を一女性に変じてエレウシース(Eleusis)にやってきた。 ―Apollodorus, Library and Epitome 1.5.1